155-ダイレクトメールの基本4-1(ゴールデン・ワード)


 ■ a golden word の存在

売れるコピーを作るには、ゴールデンワード(a golden word)
が存在しています。様々な広告媒体に頻繁に登場するため、つい
「ありきたりだ」という理由で、敬遠しがちだけれど・・・

やはり使いどころを考えて、要所要所に上手に配置したいもので
すね。

まず基本なんですが、誰に向かって発信するのか?

これは常に
「私からあなたへ・・・」

これが基本中の基本です。

これは嘘とバレていようが、そうであるべきなのです。いくらマ
スマーケティングであっても、基本は「あなたに」なのです。

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■第一番目ゴールデンワード。

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ズバリそのゴールデンワードは「無料」です。

無料というのは何よりも強いワードなんですね。

よほどツマラナイ商品でも無い限り、無条件タダで物が貰える事
には、ついついワクワクしてしまいます。

あなたも、「つい、そんな上手い話は無いと思いつつ・・・」
「タダより高いものは無い」と知りつつ。

思えば思うほど、あなたの意識は「無料」に引き寄せられてしま
うのです。


使い方を見てみましょう。

ただ無料と使うより活用すれば、グッと引き立ちます。

例えば、「無料」にプレゼントを足すと「無料プレゼント」と
なります。

さらに、「来場記念」と足すと「来場記念に無料プレゼント」と
なります。

おっと基本を忘れていますよ。
      忘れずに基本の「あなた」を強調すると・・・

「来場記念として、あなたに無料プレゼントを用意!」
                      となる訳です。

無料
無料+プレゼント 
無料+プレゼント+○○記念
無料+プレゼント+○○記念+あなたに


さらにプラス限定(限り・のみ・だけ・)をつけると

 先着300名に限り・

 今回お買上げの方・

 今日試乗の方限定・

 1万円以上購入者のみ

 会員になられた方限定・

 初回購入者に限り・

 ポイント300点以上の方のみ

 A商品とB商品をセットでご購入の方など・・・・

考えれば沢山出てきます。


この限定というのは、他にも

「今すぐ急いで残りわずか!!限定50個!! 」という風に

連呼することも出来るんですね。

どうですか?

こんな感じに、日頃から使える単語や組合わせを整理していると
便利がいいでしょう。
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■相性抜群「お金」関連

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 また無料に組み合わせて使うと、相性がよくて効果的なのは、
「お金」関連ワードです。

ズバリ「金」と大きく使うのもインパクトがありますよね。
一万円札の写真とともに金赤で「お金」とかね、よくあります。

この「金」という漢字自体が持つ、パワーというか波動が凄いん
だけど・・・黄色の金運財布みたいに(笑)

お客様、ちょっと寄っといで・・・今日は随分お得だよ。
お財布が助かりますよと引き込んでるわけです。

関連としては、利益還元・大売出し・赤字覚悟・決算大放出・
といったお金儲かります系はやはり効果大です。

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■「新しい」を忘れてませんか?

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「新しい」は王道です。使い忘れてはいけません。

「新」と書くだけでなぜかそんな気がする便利な言葉です。

例えば・・・

 新しい NEW 新製品 新商品 刷新 新開発 新製法 
 新配合 新機能 新作 新メンバー 新製品 新商品など、

このように「新」のつく単語は要チェックです。

レストランなどでも    
「  秋の定番メニュー」よりも
「新・秋の定番メニュー」の方が効果的ですよね。

またNEWの前にオールをつけて「オールNEW」と書いたり
後ろに「NEWエディション」といってみたりなんでもNEW
とつければ、それなりになるでしょう。

NEWと言うのは、単純だけど破壊力のあるワードなんですね。

しかし、新しいというのは、実は常に、不安定との対極にあり、
お客様の中には、「大丈夫?」ということになりがちですから

安全 安心 信頼 保障(保障されています。保障付)証明済
特許取得などの、安心ワードを併用することをお勧めします。

お墨付きに弱いのは、老若男女問わないのが、世の常です。

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■簡単なベネフィット表現。

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 折込チラシや商品パンフレットを制作するとき・・・
ついつい、基本性能やこの商品の特徴や新規性を並べがちです。

そうではなく、この製品を使うと「こうなる」を表現していくの
が「ベネフィット表現」と言われてます。

確かに
お客様から見ればそちらの方が解かりやすいのでしょう。

比較的男性は、車やオーディオ・コンピューターと性能の羅列に
弱いというマニアタイプも存在するのですが・・・・

そういうマニアな興味がない顧客にとっては、なんの訴求効果の
ない広告物に為りかねないのです。

ようは、その製品を使ってどうなるのか?
結果はなんなのか?どんな具合に改善されるのか?

そういった事を知りたいんです。

すると
ベネフィット表現とは最後に「なる・る」がつく事になります。


こんな感じです。

「楽しくなる。」「美しくなる。」「痩せる。」「治癒する。」
「良くなる。」「改善する。」「無くなる。」「儲かる。」

など、

「○○がこうなる」という風に、上手に「なる」を使うと、
製品の特性ではなく、お客様へ提案する便益つまり
「ベネフィット」を伝えるという事になるんですね。

しかしそれだけでは、あまりにも淡白です。

なので「なぜ」を投げかけてみましょう。

ベネフィットを伝えた後、すぐに「なぜ」を投げかけます。
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「○○を飲むと元気モリモリ20歳は若返っちゃったよ」

「なぜ・?」

1「なぜ・そうなるのか?」
2「なぜ・開発されたのか?」
3「なぜあなたに・今・必要なのか?」
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   と言う風に理論立てて、展開し解き明かしましょう。

なぜ?
なぜ?+必要なのか
なぜ?+あなたに+必要なのか
なぜ?+あなたに+今+必要なのか!

するとベネフィット表現が際立ちます。

■補足
ただしベネフィット表現の使用については、関連法規、とくに薬
事法などの法律や通達文書や過去の判例を遵守し使おうとすると
、以外と表現の幅が狭い事に驚かれるでしょう。

しかしあなたの商品をもっとも上手に、伝える到達度の高い表現
を探してみましょう。
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■番外

名前の字画で運気が占えるように、漢字にはどうもエネルギーが
あるようです。

その中でも、「愛」「幸福」「幸せ」「爽快」「満足」「充実」
などの漢字はエネルギーが高く、上手に散りばめると、益々効果
倍増が期待できます。

漢字の持つ、言葉本来の意味を超える「よいエネルギー」を上手
に広告紙面に使うんですね・・・・
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とりとめもなく羅列になってしまいましたが、言葉の持つ新しい
価値の提案をさせていただきました。なにか発見出来ましたか?
ぜひあなたの広告をパワーアップさせてください。

  2002年11月06日   岡崎 太郎