790-しがらみ

昨日テレビを見ていたら不景気どころではなく、これは「停止」だとある
コメンテーターが発言していた。


 たしかに未曾有の不景気に突入していて、しかもまだ入り口という感が強
いが縮こまっていては商機はない。

 商売の商機はどこにあるのだろうか?
 僕は「しがらみ」からの離脱だと思う。

 たとえば組合や協会または団体などだ。

 理髪店や歯医者など、この手の団体から軽やかに離脱し営業時間や定休日
を24時間や年中無休に変更したりした店舗は元気がいい。

 もちろん価格もそうだ。横並びの仲良しプライスでは勝てない。

 なんでもトライしてみるのだ。
 簡単にあきらめず価格を下げても利益のでる道を探し実行することだ。

 当然波風は立ちまくり抗議の嵐が吹いてくるだろう。
 しかし潰れてしまえば元も子もない。

 戦うのが嫌なら、さっさと看板を下ろすほうがいい。

 最近パナソニック、元の松下電器が家庭用煙探知機をテレビでCMしてい
るが、もともと「ホウチキ」という会社のほぼ独占市場だった。そういえば
便器の市場もTOTOとINAXの独壇場だったがパナソニックは切り込ん
だ。このように新市場へ大胆に切り込むことを考えてみてはどうだろう。

 もちろん新しい価値を付加していかなければ勝てない。
 問題はその隙間をリサーチしアイデアを捻出し続けるかだ。

 ここ数年ずっと考えていることだが、自社の事業範囲に捕らわれることな
く、広く自由に考えることが大切だと思う。

 先日もあるタクシーの運転手が
「ガスのスタンドって夜22時にはどこも閉まっちゃうんだよね。
長距離が入ったらヒヤヒヤもんですよ」とこぼしていた。

 勝手な想像だが、たぶんガススタンド協会みたいなのがあって
横並びになってるのだろう。ここに商機がある。

 このように関係ない領域であっても商機を察するアンテナを働かせること
は日々のトレーニングになるのである。

 ニッチなマーケット・ニッチな使い方・新しい価値のヒント・マニアック
ユーザーの利用法を広域に利用できるよう考えてみるのだ。

 応用に転用・進化と退化・シンプルと複雑・物まねとオリジナル。
日々の生活の中にヒントやアイデアは埋まっている。

 そしてヒントを見つけたら徹底して考え抜き磨きあげることだ。

「しがらみ」に縛られていては新しいモノは生まれない。
嵐から逃げるのではなく、嵐を興していこう!

 

  2009年02月09日   岡崎 太郎