840-金がないなら知恵をしぼれ8

13 温故知新、時代を直視しろ!
 ハリウッドで実写化したいものは何?

ご存じだとは思うが、日本のおもちゃメーカータカラ(現タカラトミー)
から発売された玩具が基となったアニメ「トランスフォーマー」は、2007年
マイケル・ベイ監督、スティーヴン・スピルバーグ制作総指揮により制作費
180億円という壮大なプロジェクトで実写映画化された。

 この映画は続編も制作され、こちらも大好評だったが、第一弾はアメリカ
での興行収入は4億ドルを記録。全米歴代9位という驚異的な成績をあげた。

 2008年には日本のテレビアニメ『マッハGoGo』を『マトリックス』の監督
ウォシャウスキー兄弟が『スピードレーサー』として実写化した。映像は
コンピュターグラフィックス(CG)を多用し原作のイメージを、ほぼ
そのまま映像化している。

 実写化といえば、2000年以降だけでも意欲的に制作されている。

 ざっとあげるだけでも、『20世紀少年』『ヤッターマン』『DRAGONBALL』
『釣りキチ三平』『クローズZERO』『頭文字D THE MOVIE』『湾岸ミッドナ
イト』『カムイ外伝』『カイジ』『特命係長・只野仁』『デトロイト・メタ
ル・シティ』『ドラゴンヘッド』『ゲゲゲの鬼太郎』『デビルマン』
『CASSHERN』『どろろ』『デスノート』『BECK』といったところだ。

 日本の漫画やアニメが映画の原作としていかに魅力的かを表すものだと
思うが、一方、CGの技術革新によって今まで不可能だった表現が割安に
可能になっていることが要因としてあげられるのは否定できない。

 そこに、2010年のジェームズ・キャメロンの『アバター』である。
これからの映画は、どんどん3D化が進むだろう。技術は後戻りすることは
ないからだ。

 そこで考えてみてほしい。

 もしあなたが実写映画化するならどの作品を復刻したいか?

 僕、個人的なものとしては、1976年から放映された
『超電磁ロボ コンバトラーV』と翌年放映された『超電磁マシーン 
ボルテスV』だ。なんといってもあの合体シーンがハリウッドの技術で
CG化されたなら、どんなにすごいことだろう。

 海外にこの手の合体ロボという原作はいまだに見あたらないと思う。

 このように、技術革新によって、過去の資産をリメイクするという発想で
いろんなことを見直してみると面白いものが見つかるだろう。

 インターネット・サービスでも、1995年頃にアイデアはあったが回線
スピードや料金の問題で実現できなかったサービスがたくさんある。

 そんな古くて新しいアイデアを、いま現実化するのも楽しい試みと
いえないだろうか?

課題13
「巨人の星」を実写化するとしたら、星飛雄馬は誰が適役か考えてみよう

  2010年07月07日   岡崎 太郎