786-みとめの三原則

親友の木戸一敏さんの新しい本が届いた。

 タイトルは「みとめの三原則」。セールスの奥義を紹介してきた彼の、
もうひとつのライフワークをまとめた内容だ。


 

 興味津々で、今日の仕事を中断し一気に読んだ。
 素直におもしろい。かつこの内容はシンプルで即実践可能だ。

 それは

「褒めることはできなくても、相手を認めることは可能である。
 なにも難しいことはない。まず認めようと思うこと」

 1人でできる簡単なワークや心構えから豊富な事例が紹介されている。

 少しだけ紹介すると「みとめ」には

 1見とめ
 2認め
 3皆富め
 の三段階があるということ。

 人間関係の基本は、相手に求めるよりも先に「見とめる(受けとめる)」。
これは「7つの習慣」の「理解してから理解される」と共通した概念だ。

 話をちゃんと最後まで聞くこと。
 相手が話し出すまで待つこと。
 相手の話をまずはきちんと受け止めること。

 どれも当然だと頭で理解していることだが、なかなか出来ないことだ。

 ついつい「でも」「いや」「そうではなくて」など受けとめる前に遮って
しまうことが多い。とくに管理職や経営者はそうではないだろうか。

 僕自身そうならないように気をつけているが、結果独演会になってしまい
後から自己嫌悪になることもしばしばある。

 そんな多くの会社や現場でおきている状況にマッチした事例が紹介されて
いる。読めば読むほど「そうそう」と相槌を打ってしまった。

 誰しもが解消したい問題なはずだ。
 この本には答えがある。

 またなかなか「みとめ」の出来ない人へ向けてのトレーニング法やアドバ
イスも的確すぎるほど的確で唸ってしまった。徹底してハードルを下げた
アプローチで誰でも実践できるレベルで話が展開してゆく。

 その内容はぜひ本書を読んでみて欲しい。

 ありがとう木戸さん!
 読んで本当にすっきりしました。

 僕も「みとめの三原則」が小学校の必修科目になるといいと想います。

  2009年01月13日   岡崎 太郎