787-壁塗り

自宅マンションの壁が二匹の猫にやられビニールクロスはボロボロだ。

 購入して一年半。マンションは安い買い物ではない。
 猫にしてみれば新築の壁にテリトリーの印をつけたつもりなのだろうが
正直、僕は大きなストレスに感じていた。
(前のマンションではキャットタワーの爪とぎ縄でガシガシやってたのだが
どうしてかねぇ)

 僕なりに対策を考えた。

 まずは猫用のクロスで張替えだが、柄の少なさと素材の感じから断念。
しかもコストがかかる。ネットで調べてみると床から1メートル程度タイル
を貼るなどの方法もあるようだが、これもコストが馬鹿にならない。
 なにせ壁という壁がやられている。マンションは4LDKだ。

 そこで補修ができる「漆喰」を試みることにした。
最近ではクロスの上から直接塗れるタイプがある。この手の漆喰を使えば
表面のザラつきを処理すれば壁紙を剥がす手間がいらない。

 近所の日曜大工の店で、左官用の道具を一式購入した。

 漆喰
 プラスチックの鏝(コテ)柔らかいモノがいいとアドバイスをもらう。
 プラスチックのヘラ(狭い場所用)
 四角のトレー(漆喰を練る用)
 特にヒドイ場所用に穴埋めの練パテ。
 スポンジ
 錆落とし用の金ブラシ
 粗めのサンドペーパー
 マスキングテープ
 
 合計12000円だった。

 家に帰り早速下準備をした。
 漆喰はお好み焼きのもとを水で溶く要領だ。
 少々水分が多くても問題ない。
 
 とりあえずテストで狭い場所に塗ってみる。予想より簡単だ。
 調子にのって広い面積にトライする。
 これが難しい。下手にニュアンスとして柄を残してみるが、いい感じ
にならない。自分のイメージはスペインのイビサ島って感じなのだが・・・
すでにもとの壁紙は一部剥ぐなど下処理をしているため後戻りはできない。

 気合いでやり続ける。3時間でようやく畳9枚分の面積を塗り終わる。
トレーを持っていた左手が痛い。

 後は乾燥して出来上がりを確認するしかない。
 自己採点はそれからだ。

 翌日。唖然とした。漆喰がうす塗りすぎて壁紙に水分が吸収されて
元のパターンが出てしまっている上に乾くと予想よりも白い。
塗るなら下から上まで一面塗るしかないということだ。

 仕方なく上から再度塗りはじめる。
 
 昨日よりは鏝さばき(コテさばき)が上手くなっている。
 翌日の朝、乾いた壁を確認する。

 やはり乾くと感じが違う。気になる部分に漆喰を盛る。
 そんなわけで3日間、合計9時間を費やした。

 出来栄えは60点。アマゾンで漆喰・左官関係の本を仕入れた。
 次回は色や素材を楽しみたいと思う。ただしその時は全面塗りだが。

 おーい猫ども!好きに壁でツメを砥げ!
 いつでも補修してやるぞ!

  2009年01月22日   岡崎 太郎