788-老化

先日39歳になったからというわけではない。

 ただ27歳当時の僕ならなんの迷いもなくキャッチしていただろうと思う
ことが続いたのだ。


 

 それは「Apple TV」しかり「ブルーレイ」しかり「MIXI」
しかり単純に言えば、新しい技術・新しいサービス・新しい音楽。
もっとシンプルにいえば「新しい情報」のことだ。

 わたしは興味がない・面倒そうだ・時間が無い・僕には必要ない・
まだ早い・趣味にあわない・苦手なジャンルだ・コストがあわない・

 行動しなくていい言い訳は無限にある。

 そうまでしなくとも「関心がない」と思えば、もう考えなくてよくなる。
 そうこぼし大人ぶるのは簡単だ。
 
 しかし本当は関心がないのでもなく興味がないのでもない。

 その情報に「反応」できてないのだ。
 ただの「老化」である。

 もちろん年齢では測れない。
 中学生でも反応できない老化の進んだ奴もいる。
 70歳になっても反応できる人がいる。

 僕は素直に自分の「老化」を認めた。
 
 反応できる自分を取り戻すために、行動に出た。
 
 機器を購入するために調べた。
 新しくて「わからない言葉」をたくさん発見した。
 そして実際の疑問が次々に沸いた。

 たとえば
 DLNA(Digital Living Network Alliance)
 アクトビラの使い勝手
 HDMIのバージョン
 iPodの第5世代とは?
 AppleTVの実力?

 ブルーレイになってサラウンドはどうなったのか?
 仕様では可能でも実際の操作性はどうなっているのか?
 画面の表示はどの程度の品質なのか?
 実際の音質はどの程度なのか?
 少しでもブルーレイのディスクを買うことはできないか?
 
 その疑問のひとつひとつを解き明かしたいと思った。

 そこでメーカーのサポートに電話をした。
 多くの電話サポートが回線が少ないのか残念ながら繋がらなかった。

 ショールームに出掛けて詳しい店員と話をした。

 一部の店員は間違った情報を僕に教えた。
 結局僕はネットで情報の裏を探った。

 何が正解で何が間違っているのか?
 
 残念ながら精通しているエキスパートには出会えなかった。
 しかし僕は確実に正しい知識と経験を積み重ねた。

 その結果「好奇心」が戻ってきた。
 反応できる自分が戻ってきた。
 
 新しい技術による新しい体験をたくさん積んだ。
 飛び込んで活動してみて、はじめて新しい方向が見えた。

 変化に対応できる素晴らしさを思い出した。

 まだまだ老けるには僕らは充分若い。

 言い訳している自分にさえ気がつかなくなったら終わりなのだ。

  2009年01月28日   岡崎 太郎