835-天下り

 

天下り。ワタリで6回。3億円。


 天下りとは公職につく者が退職後、関連の深い法人や協会に、たかる事を
目的に再就職すること。
 たいした仕事も無く、給料が高く、法外な退職金をもらうのは駄目。
だから安い報酬でしっかり働いてもらえばいいのだが。

 

 事業仕分けで天下りの元役人達の報酬が高い高いといってるが、収入元が
補助金や税金であるわけで、本来ボランティアでやれないのか?

 テレビに映る説明人の言い訳が言い訳になってない応酬は酷い。
あの程度の能力で税金を食い物にしているのは許されない。

 たくさんの意義ある活動をしているNPO団体から見れば、信じられない
ことだ。

 とにかく優秀でない官僚がいることが事業仕分けでバレた。 

 ただし中にはちゃんとやってる人もいるだろうから法律で報酬の上限を
決めたらどうだろうとも考えたが、天下る時の資格や適正なんかを考えても
どうせ機能しないのだろうし、公平さと適材適所なんて夢のまた夢なのだろ
うと思えてきた。

 一部の官僚かも知れないが、自分達の収入のために団体や協会を作り
勝手なポストと仕事を作って予算を吸い取る。こんな酷い実体とは。

 ところが去年政府は11月6日閣議で、公務員の天下りついて「府省庁が
退職後の職員を企業、団体などに再就職させること。府省庁による斡旋を
受けずに適材適所の再就職をすることは天下りに該当しない」とする
答弁書を決定した。

 そんな阿呆な。実態が問題なのですよ。

 何はともあれ、天下るだけが目的としか考えられない団体や法人は
さっさと解散です。事業仕分けを見てるととにかく酷い。

 調べてみると50歳を過ぎると肩叩きで退職勧告がはじまって斡旋による
天下りがはじまるようですね。競争に負け、給与を下げて天下るわけですが
どんな気持ちなのでしょう。

 しかし偉かった人ほど、次々と「渡り」退職金を毟ってる。

 その金額は、もう無茶苦茶です。

 たとえばこの人、谷 公士(64)

電気通信局長⇒事務次官(01/1退官)⇒
(財)郵貯振興会・理事長(01/1-03/3)⇒
(財)日本データ通信振興会・理事長(01/7-03/1)⇒
(株)JSAT・会長(03/6-04/3)⇒
 人事院・総裁(04/4-現在)
 
 なんと退職金総額6億3597万円
 
 考えられない金額ですね。

 地方の高卒生の生涯賃金が一億2千万くらいだと考えると異常に高い。

 この人、ノーパンしゃぶしゃぶの顧客リストに載って有名な元官僚です。

 しかし、あくまで一部のキャリア官僚ですよ。

 人事院が示すモデルの給与例だと、局長級でも年収で1746万円、
局次長級は示されていないので局長級と課長級の間とし1457万円程度。

 退職して天下り先での給与が低くなると生涯賃金で、3億5千万円から
4億円といったところでしょうか。

 それが退職金だけで6億とは・・・

 事務次官は、行政機関の次官の官職の一種。日本の行政機関では、内閣府及び各省
に置かれ大臣、副大臣、大臣政務官の特別職の下にあって、各府省において職業公務員
(官僚)が就く一般職の職員のうち最高の地位 by wiki

 事務次官は、キャリア官僚の出世レースのゴールで、一般に同期入省又は
後年入省の事務次官が誕生するまでに、同年次のキャリア組は退官し、省内
に唯一残った最古参のキャリア官僚が事務次官となる。
ただし、法務省および外務省は例外。by wiki

 事務次官の任期はだいたい一年から二年。
 でないと下が詰まっちゃうからね。過去には4年も居座った人もいるよう
だけど

 ともかく天下るための組織を捏造し下手な事業で税金を喰うなら、
きちんと退職金はらってあげたらどうでしょうね。

 民間の給与と比べてどうなのかも検討する必要がある。

 一応政府の調査によると
 独立行政法人・特殊法人(特殊会社)・公益法人への天下りの再調査に
よると338法人、422ポストで111人の天下りが新たに確認され。
前回125人と併せて236人となった。

 調査は各府省の自己申告。

 だから実態はもっとだろう。独立行政法人の嘱託職員に再就職する、いわ
ゆる「隠れ天下り」などは以前不明なのだ。

 
  2010年05月26日   岡崎 太郎